2017-09-22

【膝の関節炎に電気鍼が効果あり。痛みだけでなくホルモン値にも変化が】

海外ニュースの宮﨑です。

膝関節の周りには靱帯と筋肉があり、組織が炎症を起こすと痛みが発生します。

原因は細菌やウイルスによる感染のこともありますが、加齢が原因で生じることもあります。

まず病院の整形外科で、症状や痛みやホルモン値を調べてもらうと、関節炎の種類やどの程度病状が進行しているかがわかります。

細菌性関節炎とわかった場合の治し方は、抗生物質の投与です。およそ48時間以内に症状が改善し、薬の副作用はありません。

ウイルス性関節炎の場合の治し方も、同様で副作用のない抗生物質を投与します。

また加齢による膝関節炎と診断された場合、治し方としてはヒアルロン酸の直接注入が有効です。

ヒアルロン酸は関節液や関節軟骨などに含まれている安全な成分で、副作用はありません。

注射によってこの成分を患部に補うと、関節の軟骨の表面が保護されて、間もなく炎症が緩和されます。

さらに関節の動きが滑らかになり、痛みも軽減します。この処置は関節炎の初期に行うと効果的です。

また加齢に伴う膝の関節炎は、日頃から負担が少ない適度な運動によって、膝の筋肉を鍛えていると予防できます。

また食生活には注意し、骨粗鬆症を防ぐためにカルシウムを多く含む食品を摂るようにします。

 

膝の関節炎に鍼灸の治療をすることで、痛みだけでなくホルモンの値に変化があったという研究をご紹介します。

 

この研究では鎮痛効果を上げる幸福ホルモンと言われるベータエンドルフィンと、ストレスと低血糖に反応して細胞の老化や疲労の原因となるコルチゾール(副腎皮質ホルモンの一種)と鍼灸の関係を、血液検査によって検証しています。

 

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International Association for the Study of Pain(国際疼痛学会)が発行する学術ジャーナル「Pain」に掲載された研究です。

 

40歳以上の膝に関節炎を抱える患者40名をランダムに2つのグループに分けて研究を行いました。

 

グループ1:電気鍼の治療を受ける

 

グループ2:偽鍼灸の治療を受ける(ランダムにツボでないところに鍼を刺す治療)

 

どちらのグループも1日20〜25分の鍼灸の治療を10日間毎日受けました。

 

Western Ontario and McMaster Universities index(WOMAC、膝の関節炎の症状を評価する指標)、Visual Analogue Scale (VAS、痛みを評価する指標)、また血液検査によりベータエンドルフィンとコルチゾールの値を調べました。

 

グループ1の患者はWOMAC index、VASスケール共に大幅な改善が見られました。

 

またベータエンドルフィンの値が大幅に上昇、コルチゾールの値が大幅に減少するという結果となりました。

 

このことから、鍼灸の治療が膝の関節炎の痛みや凝り、不具合に効果があるだけでなく、痛みやストレスに関連するホルモンの値を改善すると結論づけています。

 

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引用:Science Direct 2009年12月
http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0304395909004515

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