2017-03-02

【鍼灸が痛みを和らげるメカニズム】

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海外鍼灸ニュースの宮﨑です。

事故や手術などで患者が痛みを感じる時、それに耐えられないときには鎮痛剤で痛みを鎮めます。

よく使われるのはオピオイド鎮痛薬で、副交感神経のオピオイド受容体に薬が結合すると痛みの信号を伝えるために脊髄、脳へ伝わる事ができなくなり、痛みが抑制されるのです。

ところが、オピオイドなどの副作用で、痛みが抑えられるどころか、逆に増強されてしまうことも時にはあります。というのもミクログリア細胞と呼ばれるものが大きく関わっていることがわかりました。

まず、ミクログリア細胞とは何かというと、神経に損傷を受けたことで発生する痛みの原因を探るために、脊髄損傷をさせたマウスを研究して脳や脊椎にある免疫細胞「ミクログリア細胞」の中で痛みを引き起こす物質が増えていたのです。

つまりこのミクログリア細胞の働きを抑えることで、オピオイドなどの鎮痛剤とは別の作用メカニズムで痛みを鎮めることが出来るようになります。

しかし、モルヒネなど従来から使われてきたオピオイド鎮痛薬を長期間使用すると、かえって痛みが強くなる、つまり痛覚過敏となってしまうことがわかりました。

その原因を調べてみると、オピオイドなどの鎮痛剤を使うことでミクログリア細胞が活性化して、痛みが伝わりやすくなってしまうとわかったのです。

原因が特定されたことで、より副作用の少ない鎮痛薬の開発への足がかりとなりました。
鍼灸に鎮痛効果があるという記事を何度もご紹介していますが、今回はなぜ鎮痛効果のメカニズムを調査したアメリカの研究をご紹介します。

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フロリダ州タンパにあるUniversity of South Floridaで行われた研究では、鍼灸がミクログリア細胞の調整をすることによって痛みを和らげるということを証明しました。
この研究では、鍼灸の治療によりミクログリア細胞と星状細胞の増殖が同時に起こることで脊髄損傷からの治癒を促進することがわかりました。

メリーランド州ボルチモアにあるUniversity of Marylandで行われた研究が、さらにこれを裏付ける結果となりました。
この研究では、鍼灸が痛みを止めるのは、末梢神経、脊髄、脊柱を通る生物活性の化学物質を刺激しているからであるということを突き止めました。
これはオピオイドなどの投薬と同じように、末梢侵害受容器の感度を鈍らせ、末梢神経と脊髄のの炎症性サイトカインを減少させ、またセロトニンやノルエピネフリンといったホルモンを上昇させることにより脊髄のN-メチル-D-アスパラギン酸受容体を減らす働きがあることもわかりました。

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引用:Health CMI 2017年2月3日

http://www.healthcmi.com/Acupuncture-Continuing-Education-News/1714-acupuncture-anti-inflammatory-marker-found

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