2017-01-20

【脊髄損傷したラットに鍼灸の施術で運動能力上がったという研究】

鍼灸 脊髄損傷

鍼灸ニュースの宮﨑です。

今回ご紹介するのは、脊髄損傷したラットに鍼灸を施術し、細胞にどのような効果をもたらすかを研究した記事です。
この研究によると、鍼灸の治療を行うことで、神経細胞を活性化させ再生させるはたらきがあることがわかりました。

脊髄とは、脳と体を繋ぐ中枢神経のことです。

脊髄損傷とは、脊柱に強い外力が加えられた時に脊椎を損壊し、脊髄を損傷することです。
損傷の度合いにより完全型と不完全型に分類されます。

完全型は、脊髄が横断的に分断され、神経伝達機能が完全に絶たれた状態のことを指します。

不完全型は、脊髄の一部が損傷、圧迫を受けて一部の機能が残った状態を指します。
痛みや症状については、完全型は、損傷部位より下は神経伝達が行き届かないため、脳からの運動命令は届かず運動機能が失われます。

同時に感覚機能も失われるため、動かないとか感じないといった麻痺状態に陥ります。

また、本来感じるはずのない感覚を覚えることがあります。

手や足が伸びている状態で曲がっているように感じたり、痺れを感じたり、痛みを感じたりします。

脊髄損傷をしてしばらく時間が経過し慢性期に入ると、動かせないはずの筋肉が突然突っ張ったり、痙攣を起こすことがあります。

また、感覚や運動機能だけではなく、自律神経も損なわれます。

新陳代謝が活発ではなくなりますので、怪我が治りにくくなります。

また、汗をかいたり鳥肌を立てるといった自律神経の調節が機能しなくなるので、体温の調節が難しくなります。

これが脊髄損傷の主な症状です。

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脊髄損傷し下半身が麻痺したラット60匹を2つのグループに分けて研究を行いました。

グループ1:電気鍼の治療を受ける
グループ2:特に治療は行わない

治療から2、4、6週目に脊髄の損傷具合を顕微鏡にて観察しました。

治療を始めて2週目には、グループ2のラットは損傷している部分の細胞が炎症を起こし始めましたが、グループ1のラットの神経細胞は生きており、またGDNF(グリア細胞株由来神経栄養因子)はグループ2よりも良好でした。

4週目にはグループ1のラットは神経細胞中のニッスル小体が大幅に増えました。

グループ2のラットのニッスル小体は数も少なく、細胞浮腫や空胞変性が見られ、時間が経つにつれニッスル小体は消失してしまいました。

グループ1のラットはグループ1に比べ、2、4、6週にわたって脊髄の運動に関わる神経細胞の数が大幅に増加しました。
これにより、ラットの運動能力も上がったと言う研究結果が出ています。

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引用:Health CMI 2016年12月12日
http://www.healthcmi.com/Acupuncture-Continuing-Education-News/1694-acupuncture-repairs-motor-function-after-spinal-cord-injury
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この研究に使われたツボ
Zusanli (ST36), 足三里
Xuanzhong (GB39), 懸鐘
Futu (ST32), 伏兔
Sanyinjiao (SP6). 三陰交

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