2017-04-06

【NYタイムズ紙が鍼灸で手根管症候群の症状を和らげるという記事を掲載】

鍼灸 手根管症候群
海外ニュースの宮﨑です。

手のしびれを訴えて病院で受診すると、手根管症候群と診断されることがあります。

手根管症候群は整形外科では最も一般的な手の疾患で、何らかの原因で神経が圧迫されしびれや痛みを感じるというものです。

人差し指、中指を中心にして親指の付け根や手の腹などがしびれるように痛みます。

手を振ったり指の運動をすると楽になるのが特徴ですが、症状を無視して進行すると親指の付け根にある筋肉が衰え、細かい作業が困難になるので早めの受診が必要です。

手根管症候群の原因は手の酷使、妊娠によるむくみ、骨折や腫瘤、透析によるアミロイドというたんぱく質が沈着して圧迫されることによるものです。

実に様々な要因によって引き起こされるので、原因があってもひとつに限定するのは難しくなっています。

治療方法は手首を固定する保存的治療から、ビタミン剤の服用、ステロイドの投与などを行っていきます。

ステロイドは有効性高い反面、薬投与による副作用が多く、不眠や血糖値の上昇を起こしたり、免疫力が低下することもあるので頻繁に利用するのは難しくなっています。

最終的には手術を行うこともありますが、保存的治療で抑えることもできるため、早めの治療が最も有効と言えます。

手根管症候群についての研究は以前にもご紹介したいことがありますが、今回はハーバード大学で行われた研究をご紹介します。
この研究では鍼灸が痛みに対して効果があることを証明しただけでなく、どのように作用するのかをMRIにて検証している興味深い研究となっています。

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ハーバード・メディカルセンターで行われ、神経学ジャーナル「BRAIN」にて発表された研究です。
手根管症候群の患者80名をランダムに以下のグループに分けて研究を行いました。

グループ1:手首と足首に鍼灸の治療を行う
グループ2:手首のみに鍼灸の治療を行う
グループ3:偽鍼灸の治療を行う
施術の前後にMRIを撮り、脳と神経を調査しました。

全てのグループで痛みが減少するという結果が出ましたが、グループ1と2はグループ3に比べ脳と神経の痛みを司る場所に生理学的に大幅な改善が見られました。
また追跡調査では、グループ1と2は3ヶ月後も痛みの減少が見られましたが、グループ3は長期的な効果は見られませんでした。

このことから、研究に参加したVitaly Napadow氏は以下のように結論づけています。
「偽鍼灸は一時的な痛みを和らげる効果があるが、鍼灸の治療は痛みを和らげるだけでなく生理学的にも作用するので、効果が長期にわたって持続することが判明した。」
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引用:NYタイムズ 2017年3月2日

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