2016-10-10

脳性麻痺の痛みに鍼灸が効果的であるというアメリカのレポート

子どものリハビリ
以前にも脳性麻痺に鍼灸が
効果的であるという
レポートをご紹介しましたが、

今回は
子供の脳性麻痺の痛みに
鍼灸が効果があるという

アメリカの研究を
紹介したいと思います。
1968年に厚生労働省が発表した
脳性麻痺の定義としては

「受胎から生後4週間以内の
新生児までの間に生じた、

脳の進行性病変に基づく、
永続的な、

しかし変化しうる運動、
および姿勢の異常である。

その症状は満2歳までに発現し、
進行性疾患や一過性運動障害、

または将来正常化するであろうと
思われる運動発達は除外する」

とされています。

簡潔にすると、

母胎にいるときから生後1カ月の間に
脳にダメージを受けることで、

障害にわたり続く運動障害のことを
指します。

脳性麻痺の発症頻度は
出生数1,000人に対し、

約2人と言われます。

早産児の場合は
発症率が約10倍、

出生時体重が少ないほど、
頻度が上がるといわれます。

症状としては、
満2歳までに出現するといわれ、

・生後5カ月経っても首が座らない
・異常に反り返りが強い
・ハイハイしない
・つかまり立ちをしない
・歩くのが遅い
など

このような症状から
診断されるケースが多いようです。

ただ、
症状が分かりにくいことも多いため、
運動障害の症状が進行していく場合には

脳性麻痺以外の疾患を
疑うようになってきます。

脳性麻痺の患者は
慢性的な痛みを伴うことが多く、

この痛みは
痙攣や筋骨格奇形を引き起こし、

車椅子生活を
余儀なくされることも
少なくありません。
このような症状を抑えるために
痛み止めを服用することも
多いですが、

眠気を催したり、
体重の著しい増加や、

気分の変動などを引き起こす他、

病気によって
家族との大切な時間を

奪われるという弊害も
起こっています。

今回ご紹介する研究は
ミネソタ州セントポールにある、
Gillette Children’s Specialty Healthcare
(ジレットこども病院)
にて行われ

Medical Acupuncture誌に掲載された研究です。

〜〜〜〜〜
2014年6月から2015年6月にかけてジレットこども病院にて治療を受けた脳性麻痺の小児患者9名を対象に、症例研究を行いました。

すべての患者は各自の症例に応じた鍼灸の治療を受けました。
結果は、すべての小児患者に明らかな効果があることがわかりました。

痛みが減少した患者から、完全に痛みがなくなった患者もいました。
研究に関わった小児科医のスコット・シュワンテス医師は以下のように話しています。

「手術や、度重なる入院、投薬など重い負担をすでに背負っている脳性麻痺の子供たちにとって、外来でできる最小限の治療は素晴らしい代替治療となり得ます。
この研究は、小児科的な障害のある子供や10代の若者にとって鍼灸が安全で、痛みをあまり感じない、効果的な治療法であることを示しています。」

〜〜〜〜〜

このようにアメリカの研究では
すでに大きな変化が期待できる
結果が出ています。

子どものころから、
治療を継続させることで、

本人だけでなく、
家族や周りの人の負担も

減るのではないでしょうか。
子どものうちに、
鍼灸を取り入れるという考えは

今後ほかの疾患や症状にも
生かせることでしょう。
一人でも多くの患者が
今持つ悩みの改善や、

将来悩まないための予防として、
鍼灸治療を受けられる
環境になるといいですね。
引用:Cerebral Palsy News Today 2016年8月29日
http://cerebralpalsynewstoday.com/2016/08/29/children-with-cerebral-palsy-find-pain-relief-with-acupuncture+

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