2016-06-29

認知症による不眠への治療を行った香港の研究レポート

認知症患者の不眠

Close-up of a black, vintage alarm clock on a bed where a young woman is lying in the blurry background

認知症患者の多くは
不眠に苦しんでいると言われます。

特に高齢になると、
不眠を訴えるケースが増加します。

昼夜逆転となることもあり、
介護者にとっても

とても大きな負担になるため
問題となっています。

不眠や昼夜逆転してしまう原因には
いくつか挙げられます。

①体内時計の乱れ
本来なら体内時計が働いていると
生活のリズムは崩れません。

睡眠と大きく関係する
メラトニンの分泌が
大切となります。

しかし、年を重ねるにつれ
メラトニンの分泌が
減ってしまいます。

これが高齢者の
不眠の原因の一つです。

②精神的不安
認知症で、
場所や人、時間が分からない
見当識障害となると、

夕方以降
落ち着きがなくなる傾向にある
と言われています。

夕方症候群とも呼ばれ、
夜目覚めると、
状況がうまくつかめないため

常に不安な気持ちに
なる傾向があります。

この不安が不眠の原因に
なってきます。

③夜間せん妄
せん妄とは、
急性の意識障害の一種と言われ
頭が混乱している状態です。

幻覚が見えたり、
興奮状態が続き
急に叫んだりと
様々な症状が見られます。

この夜間せん妄が
不安を招き、
これも不眠の原因になります。

④薬の影響
もう一つ原因として考えられるのが
薬の副作用によるものです。

薬によっては
・興奮して眠れない
・逆に眠気が強く寝込んでします

このような症状が
出てきます。
このように認知症の患者は
不眠を引き起こしやすい状態に
あります。

認知症の不眠症というのは
本人だけでなく
家族などの介護者にとって

とても大きな
ストレスになってしまいます。

睡眠不足は
体力的にも精神的にも
辛い状態を作ってしまうため、

介護虐待や
介護うつなど

周りの方々への負担も
問題視されています。

今回はそんな不眠の患者に対する
研究を見つけたので
ご紹介します。

香港の大学で行われた研究です。

〜〜〜〜〜

<方法>

19名の認知症の患者を、対照期間と鍼灸治療期間を6週間ずつにわたって調査しました。
患者の睡眠の質と認識力の作用を結果として測定し、対照期間と治療期間の結果を比較しました。
<結果>

患者は、対照期間に比べ、鍼灸の治療期間は大幅に休息時間と合計の睡眠時間が多くなりました。
睡眠効率の改善は特に効果が見られませんでした。
認知力の作用にも大幅な改善は見られませんでした。

<結論>

鍼灸は、認知症老人の不眠のある領域に対して効果があることがわかりました。
効果の強さや限度についてはさらなる研究が必要です。

〜〜〜〜〜
この研究で
認知症の睡眠時間に対して

改善できていることが
見受けられます。

睡眠時間が改善するだけでも
介護者の負担が
軽減されてくるかと思います。

認知症で悩まれる方や、
介護で悩まれる方に

このような鍼灸の可能性を知ってもらい
少しでも多くの方の負担が
減っていけばいいですね。

今回の研究のように
次への課題が見つかることで、

鍼灸というものが
より良い治療効果が
期待できますね。

引用:アメリカ国立生物工学情報センター 学術文献検索サイト(NCBI)2013年8月
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC3736969/

この記事が役に立ったら「いいね!」してね

公式アカウントをフォローして更新情報を受取ろう

関連キーワード