2016-04-03

網膜色素変性症への鍼灸の研究レポート

網膜色素変性症 鍼灸今回は中途失明の3大原因のうちの1つ
網膜色素変性症についてです。

「網膜色素変性症に対して鍼灸を行った」
という研究レポートをご紹介します。

網膜色素変性症とは、カメラでいうフィルムにあたる
目の網膜というところに異常をきたす疾患です。
遺伝性であり、進行性の病気です。

網膜のは、感じた光の情報を神経に変換し、
脳に伝達する役割をしています。

網膜は様々な細胞が存在しますが、
網膜色素変性症はこの中の視細胞が、
一番初めに障害されてしまうものです。

この視細胞が光を感じる大きな役割をしている為、
初発症状としては、暗い所で良く見えなくなってしまう
夜盲などが挙げられてきます。

個人差はありますが、
進行するにつれて視野が狭まり、
最終的には視力を完全に失ってしまう可能性もあります。

 

残念ながら根本的な治療はまだ難しく、
現状の医学では進行を止められない病気として知られています。

そのため、
・治療用サングラスの着用
・循環改善薬による治療
・ビタミンAなどの内服薬の処方
このような対症療法によって
進行を遅らせる手段がとられています。

まだ予備段階ですが、
治療法がない網膜色素変性症の患者にとって
明るいニュースとなるでしょう。

なお、この文献はアメリカ国立医学図書館の一部門である
国立生物工学情報センターが運営する
学術文献検索サイトから引用しています。

<研究方法>
この予備実験では、12名の網膜色素変性症の成人患者が参加しました。額と目の下には鍼で通電し、身体には通常の鍼灸を行い、2週間にわたり30分の治療を計10回行いました。

<結果>
・12名のうち6名の被験者に、測定可能かつ著しい視覚機能の改善が見られました。
・精神物理学的な暗順応感度テストを受けた5名のうち4名の被験者が、夜間や暗闇での視力に改善が見られました。
– 1名の被験者はCSテストで20パーセントの視野の改善
鍼灸治療は、全ての患者が痛みを感じることなく全員が完了し、視力低下や視力喪失を伴うことはありませんでした。

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網膜色素変性症は通常4000人から8000人に1人
という割合で遺伝子の異常によって起こると言われています。

遺伝によって50%が発病しているようですが
ほとんどの場合は
なにかしらの遺伝的な可能性があると言われています。

現代の医学では確実に進行を止めたり
網膜の状態を以前のように戻す治療法は確立されていません。

そんな中でこの実験の結果は
明るい兆しとなるのかもしれません。

引用:NCBI 2013 Oct 29.
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/24773463

※当サイトは海外の鍼灸に関するニュース記事、研究レポート等を引用していますが、鍼灸等の効果効能を保証する、というものではありません。

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