2016-08-19

胃食道逆流炎に鍼灸の治療効果が期待できる海外のレポート

胃食道
胃食道逆流症は、
胃液や消化途中の食物が

食道に逆流することによって
引き起こされる疾患です。
逆流性食道炎も
その疾患の一つですが、

食道が炎症を起こし、
胸焼けや胸の痛みなど

様々な症状を引き起こす
病気として知られています。
胃には酸から粘膜を守るために
防御機能が働いています。

しかし、
食道にはこの防御機能が
ついていないため、

胃酸にさらされて
食道に炎症が起こってしまいます。
原因としては、
症状別に分けることができ、

①食道知覚過敏
原因:ストレス

②下部食道括約筋圧の低下
原因:加齢

③一過性の食道括約筋圧低下
もしくは、胃酸分泌の増加
原因:アルコール、喫煙、高たんぱく食、高脂肪食、コーヒー、緑茶、過食

④胃内圧の上昇
原因:ベルトや下着による締め付け、過食、前かがみの姿勢、肥満、重い荷物を持ち上げる作業

このように、
様々な原因により
胃酸の逆流が起こってきます。
日常生活には
・眠れない
・食べれない
・気分がさえない
・仕事や生活に支障が出る

このような影響を
もたらすと言われます。

現在、
逆流性食道炎の治療は

薬によるものがおおく、

代表的な薬には
・プロトンポンプ阻害薬
・ヒスタミン受容体拮抗薬

などが挙げられます。

最終的な作用としては、
これらの薬により、

胃酸の分泌を抑制させます。
自覚症状がなくなっても
食道の炎症は残っているケースが多く、

6か月後の再発率が
約89.4%というデータがあり、

再発しやすい疾患の1つです。

そんな胃食道逆流症に鍼灸が効果的であるという研究をご紹介します。

今回の研究は
Shanghai Jiaotong University School of Medicine
で行われたものです。

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胃食道逆流症の患者40名を対象に、研究が行われました。
治療の前後に高分解能食道内圧検査をし、下部食道括約筋の働きを比較しました。
鍼灸の治療を受けるグループ
最初の内圧検査が済んだ後鍼灸の治療を受け、その後また内圧検査を受ける

特に何も治療をしない比較グループ
最初の内圧検査の後30分間横になり、その後また内圧検査を受ける

<比較グループの結果>

下部食道括約筋の圧力は、平均で治療前20.4 mm Hgから治療後19.8 mm Hg に減少しました。
下部食道括約筋の長さは、平均で治療前2.3 cmから治療後2.5 cmに伸びました。
抹消食道蠕動振幅は平均で治療前69.7 mm Hgから治療後71.3 mm Hgに増加しました。
蠕動運動の長さは平均で治療前2.8秒から治療後2.9秒に増加しました。
<その他の比較>

鍼灸を受けたグループは、ものを飲み込みやすさが治療前の56%から治療後74%まで上昇しました。
比較グループは結果に大きな相違は見られませんでした(58.5%から54.5%)。

このような結果は、鍼灸は胃食道逆流症の症状に肯定的な効果があることを示しています。

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このことから、
鍼灸の成果が現れているのが
分かります。

現代病ともいわれるほど
発症する人は増加傾向にあります。

少しでも多くの患者が
薬に頼ることなく、

症状が緩和される疾患が
増えるといいですね。
鍼灸の治療を
普段の生活から取り入れることで、

症状の悪化や再発が
防げるということを

知ってもらえるといいですね。
今後の研究にも
期待をしていきたいと思います。
引用:Health CMI 2016年7月3日
http://www.healthcmi.com/Acupuncture-Continuing-Education-News/1660-acupuncture-reverses-acid-reflux-disease-after-drugs-fail

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この治療で使われたツボ
Neiguan (PC6):内関 Gongsun (SP4):公孫 Zusanli (ST36):足三里

 

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