2016-07-01

顔面神経麻痺への可能性が高まる中国の治療レポート

顔面神経麻痺顔面麻痺とは、
脳神経の中に分類され、

とても重要な神経の1つです。

顔面神経の役割は
大きく3つに分けられます。

①運動系
表情筋やアブミ骨筋を支配し、
調節しています。

②分泌系
涙腺・鼻腺・顎下腺・舌下腺
の分泌を調整します。

③味覚
舌の前方2/3の
味覚を支配します。

顔面麻痺には
中枢性と末梢性に分けられ、

中枢性顔面麻痺は
・脳腫瘍
・脳梗塞
などの合併症で
よくみられます。

各上性顔面神経麻痺とも呼ばれ
末梢性の麻痺に比べ

症状として顕著に
現れないのが特徴です。

脳の障害からくることが多いため
顔面以外にも

片麻痺や四肢の神経症状が
ともないことが多いです。
末梢性顔面麻痺は
原因がまだ
はっきり分かっていませんが、

・局所浮腫
・感染
・寒冷刺激
・末梢血管障害

などが原因ではないか
と推定されているようです。

ここ近年は、
単純ヘルペスⅠ型(HSV-1)という

ウイルス感染が
指摘され始めているようです。

これは免疫の低下に伴い
体内に潜んでいたウイルスが

再び活動し始めることで
顔面神経を刺激することで
発症します。

この末梢性顔面麻痺の症状は
中枢性よりも分かりやすく

・閉眼できない
・口がうまく動かない
・眉間のしわを作ることができない
・舌前2/3の味覚障害
・涙や唾液などの分泌障害

このような症状が
見られます。
これは
「ベル麻痺」とも呼ばれ

芸能人の方なども
ベル麻痺を発症された方が
数多くいらっしゃいます。

今回は、そんなベル麻痺に
鍼灸の効果が期待できるという

研究論文を見つけましたので
ご紹介します。

今回の研究はは
中国のAnhui大学で行われたものです。
〜〜〜〜〜

<目的>
顔面神経麻痺の一種であるベル麻痺に鍼灸がどのような効果をもたらすかを、病状の段階に分けて調査しました。
<方法>
40名のベル麻痺の患者を、発病時期をもとに3つのグループに分けました。
グループ1:病状が活発な時期
グループ2:病状が休眠状態の時期
グループ3:回復時期

すべてのグループの患者は同じ鍼灸の治療を受け、20回の治療もしくは病状が治癒した時点で効果をスコアで評価しました。

<結果>
鍼灸はどのグループにも効果を示しました。
グループ1の患者は他のグループに比べ特に効果が大きくなりました。
グループ2とグループ3の患者の間には大きな差は見られませんでした。
<結論>
鍼灸はベル麻痺に効果がある治療であると言え、特に病状が活発な時期に著しい効果が見られることがわかりました。

〜〜〜〜〜
この結果からわかるように、
鍼灸がベル麻痺に対して
著しい効果が見られたようです。

ベル麻痺で悩む患者に
鍼灸を通して

症状の改善を図れるといいですね。
顔に症状が出ることは
患者にとって
とても大きな不安になります。

このような研究を
もっと知っていただけることで

鍼灸治療の位置づけが
変わるかも知れません。

引用:アメリカ国立生物工学情報センター 学術文献検索サイト(NCBI)2010年1月
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/20353109

*研究で使用されたツボ
Fengchi (GB 20):風池
Dicang (ST 4):地倉
Jiache (ST 6):頰車
Qianzheng (Extra)
Sibai (ST 2):四白
Yangbai (GB 14):陽白 症状がある側
Hegu (LI 4):合谷 症状がない側
Dazhui (GV 14):大椎
Chengjiang (CV 24):承漿
Shuigou (GV 26):水溝
Cuanzhu (BL 2):攢竹
Yuyao (EX-HN 4):魚腰
Yifeng (TE 17):翳風
Tinghui (GB 2):聴会
Quanliao (SI 18):顴髎
Xiaguan (ST 7):下関
Yingxiang (LI 20):迎香 症状がある側

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