2018-05-12

鍼灸は抗炎症剤よりも痛みや可動域の改善に効果

以前、首の痛みが鍼灸に効果的
という記事をTIME誌が掲載したことをお伝えしました。

首の痛みに鍼灸が効果的?

今回は痛みに加え、
・可動域の改善にも効果
・抗炎症剤よりも鍼灸や漢方が効果的
という記事がHealthCMIのウェブサイトに
2016年1月10日付で掲載されましたのでご紹介します。

痛みだけでなく可動範囲も改善できる

鍼灸は痛みだけでなく
可動範囲を改善できることが明らかになった
と発表されました。。

様々な研究により、
・頸椎症
・神経根症
・痙性斜頸
・頸椎手術後の痛み

などに首の痛みに鍼灸が効果的だということが明らかになっています。

1つ目にご紹介するのは2014年にChen氏らによって
Clinical Journal of Chinese Medicineに発表された
鍼灸が頚椎症に効くという研究結果です。

Chen氏は身体のツボだけでなく
耳のツボを合わせることにより
さらなる効果があることを証明しました。

患者はAとBの2つのグループに分けられ、
どちらも1日おきに30分の治療を10回受けました。

A、身体のツボに加えて
耳のツボを使って治療したグループでは
・26.7%が著しい効果があった
・70%が回復
・3.3%が効果なし

B、身体のツボだけで治療したグループでは
・50%が著しい効果があった
・45.3%が回復
・6.7%が効果なし

という結果となりました。

少し数字が

この実験では「回復」という状態を

・筋力が通常の状態に戻る
・首や手足の機能が通常の状態に戻る
・患者が通常の作業ができるようになる
・労働力を必要とする作業が可能になる

となることとしています。

また、著しい効果があったとは

・全体の症状が軽減した
・首や手足の機能に改善が見られた
・首・肩・背中の痛みが減少した

という状態と定義しています。

身体には以下のツボが使われました。

・Fengchi,GB20(風池)
・Hegu,LI4 (合谷)
・Jiaji(夾脊)

などのうち
2~3つのツボが使われたそうです。

さらに今回ご紹介する2つ目のレポートでは
Cheng氏の研究結果を裏付けるだけでなく、
非ステロイド系の抗炎症剤よりも
鍼灸と漢方薬の方が効果的だとしています。

2015年、医師のZeng氏の研究では、
広州Dongsheng病院で行われ、
患者は2つのグループに分けられ、治療を受けました。

A、1日に一度30分、合計20回の東洋医学を受けたグループ
B、抗炎症剤を受けたグループ

この研究では、東洋医学を受けたグループが
96.6%の効果がありましたが

それに対して抗炎症剤を受けたグループは
83.3%となり、
鍼灸と漢方の方が効果的であったとしています。

〜〜〜〜〜

日本の鍼灸業界でも、
このような実験が一部の研究室ではなされていますが
もっと多くの鍼灸師が参加して
臨床のレポートが提出されるようになるといいですね。

※シェアは大歓迎です。

https://goo.gl/uo8k5M
(リンク先は海外サイトです)

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‐ 以下、鍼灸師向け ‐

この研究で使われた経穴は以下の通りです。
・Fengchi,GB20(風池)
・Bailao, M-HN-30
・Jiaji(夾脊)
・Dazhuim,DU14(大椎)
・Ashi
・Tianzong, SI11(天宗)

また、痺れや痛みの部位により、以下のようなツボが追加されました。
☆陽明経の痛みや痺れ
・Binao, LI14(臂臑)
・Quchi, LI11(曲池)
・Shousanli, LI10(手三里)
・Hegu, LI4(合谷)

☆太陽経路の痛みや痺れ
・Houxi,SI3(後渓)

☆少陽経路の痛みや痺れ

・Waiguan, SJ5(外関)
・Zhongzhu, KD15(中注)

 

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